働き始めて丸3年経ったので、改めて文系修士の就活について考える

労働はじめて丸3年が経過しました。このブログが文系修士として就職したのに際して考えたことを書いとかないとなと思って始めたものなので、せっかくなのでこのタイミングでも何かしら振り返って書いておこうと思います。

というわけで、文系修士で就職して3年経過後に思っていることを書きなぐる回です。

過去の記事はこちら↓

matsumoyu.hatenablog.jp

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結局修士で学んだことは役立ってる?就職で何を武器にすればよいの?

立場として、人事でもマネージャーでもないので、1エンジニアとしての感想です。「修士で学んだことは就活・労働で役立つの?修士は就職で不利なの?」について、以下のステップで話していきます

修士で鍛えられる(であろう)能力の一部はITエンジニアでも役立つ。何なら育てるのが難しい部分が育っているはず

②上記の能力は、エンジニアでなくても役立つ(と思う)

③自分は①の能力がある人が入ってくれると嬉しい

④①の能力がある人がすごいということが世の中誰もがわかっているわけではないと思う

⑤結局能力以上に社風に合うかとかが大事

※注意 N=1の話なので、所変わればいろいろ変わると思います。あくまで参考の1つとしてください。こんなのおかしい!ということであればぜひ貴方のN=1を記事にしてください。

 

修士で鍛えられる(であろう)能力の一部はITエンジニアでも役立つ。何なら育てるのが難しい部分が育っているはず

修士課程を修了する過程で、以下のようなスキルを習得しているはずです

・難しい文章を読んで理解・整理し、説明できる能力

・具体的な事柄を抽象化し、まとめる能力

・論理的に問題のある事象に気が付き、指摘する能力

・わからないことについて何がわからないのかを認識し、自分で解決する能力

・その他、上記のような「何かよくわからない状況があるときに、それを整理し理解する」のに役立つ能力

そもそも、修士を取る過程でこう言った能力を習得できる前提で話を進めますが、この前提は前提としておいて大丈夫ですか?修士課程といっても分野によって、大学によって、指導教員・研究室によってやってることも求められることもばらばらだと思いますが、とりあえずこの記事では上記の前提でやっていきます。論文を読んで過去の議論を理解した上で新規性を出す過程でこういった能力が鍛えられると思うのですがどうでしょうか…。鍛えられてなかったら申し訳ないですが、他の人の記事を参考にしてください。

さて、こういった能力は少なくともITエンジニアとしてやっていくのにあると便利です(ITエンジニアにもあまりにも色々ありすぎるので、役立たないところもあるかもしれません。そうしたらごめんなさい)。

スーパープレイヤーしかないような会社ならさておき、上に書いたような能力は案外誰でも最初から持っているわけではなく、才能か教育によって習得する必要があります。そして、労働の中ですぐには育てにくい能力だろうなと思います*1。数年間ひたすら論文読んで考えて議論して取得する能力ですからね。一朝一夕にはいかないんじゃないかと。

ということで、まずはこの能力を(持っているのであれば)持っていることを自覚しておきましょう。

 

②上記の能力は、エンジニアでなくても役立つ(と思う)

自分はエンジニアなので他の職種について確実なことは言えませんが、たぶん役立ちます。コンサルはむしろこの能力の博覧会では?難しいことをやる仕事、定型ではない仕事、現状を変えていく必要がある仕事であれば必要だろうと思います。自分はエンジニアなので他の職種について確実なことは言えませんが。

 

③自分は①の能力がある人が入ってくれると嬉しい

嬉しいです。決定権はないですが。なぜここで自分の気持ちの話をするかというと、ここまで良いこと言っておいて以降でひっくり返すからです。

 

④①の能力がある人がすごいということが世の中誰もがわかっているわけではないと思う

ただ、①の能力を誰もが評価するわけではないとは思います。そんな能力があって、持っていると重要だよね、というのが色々な会社でどの程度自明なこととして扱われているのかはわかりません(気になる)。

この能力が評価される会社を探すと良いと思います。そんな会社実は世の中になかったらごめんなさい。他の点をアピールして就職してください。ただ就職してからはたぶん役立つ能力だと思います。

 

⑤結局能力以上に社風に合うかとかが大事

極端な例で言えば、TikTokでダンスを投稿しているベンチャーTikTokでダンスを投稿していることに好感を持つ学生が欲しい、ということです。

もうちょっと手頃な話にすると、とりあえず何でもやってみる人、とことん考え抜ける人、地道にコツコツ努力できる人など、会社毎に求める人材像があり、それにマッチすることをかなり重視していると思います。ここが合わなければ優秀でも(生半可な優秀さでは)採用されないんじゃないかと。これも④と同じで、自分と合う会社を探しましょう。

高々数時間の面接だけなら誤魔化して入社できるかもしれませんが、TikTokにダンスを投稿するような会社が嫌いな人が自分を偽ってTikTokにダンスを投稿するような会社に入社してもどう考えても幸せにはなれないので、自分に合う会社に入る方がハッピーだと思います。

この観点が、自分が社会人になってから一番認識変わったなあと思う観点です。こんなこと!!!3年前だったら!!!!!絶対言わなかったのに!!!!!!!社会に染められてしまった!!!!!!!!!

悲しいですね。3年前の自分が見たら何言ってんだこいつと思っていると思うので、半信半疑で参考にしてください。

 

まとめ

・自分の能力に自覚的になりましょう

・あとは自分に合うかどうかのガチャ(自分に合いそうな企業が入ったガチャを回しましょう)

それでは。

*1:そんなの簡単に教えられるぜ!という方いたらぜひ記事にしてください。知りたい。