(IT)エンジニアという職業はなくならなくても、あなたが好きなエンジニアという職業が残るかはわからない
AIが出てきたことでITエンジニア(以下エンジニア)という職業がなくなるとかいやなくならないとか言われています。極端なことを言った方が耳目は集まるのだと思いますが、残念ながら自分は現実的な人間なので現実的なラインでこの話を考えてみます。
今後、AIがどんどんいろんなことができるようになってどんどんいろんなことを代替してソフトウェアを作ることができるようになっていくと思います。とはいえ、ソフトウェアを作るための全てのステップをAIが担当できるようになることは(少なくとも直近では)ないと思います。例えば責任を取ることはAIにはできないと思っています。ここでの責任を取るとは、作成したソフトウェアが顧客に提供できる・金をとれると判断してGOを出すことを指しています*1。
その責任の取り方、判断の方法は色々あると思います。例えばコードレビューをしたり、テストを実施したり。何かしらでソフトウェアに対して問題がないことを検証することが必要です。
さて、ソフトウェアを作る人をエンジニアとして呼ぶとして、このような責任を取る仕事をする人がいることを指してエンジニアという仕事はなくならないといっています。AIが責任をとれるようになるまではエンジニアというお仕事は安泰ですね。
問題は、その状態で残った仕事は今エンジニアとして働いている人が楽しい仕事なのか?ということだと思います。エンジニアの中にもいろいろな人がいて、できたものに興味がある人もいれば作るための作業自体に興味がある人もいます。前者にとってはハッピーな世の中になると思うのですが、パズルや謎解き感覚でコードを書くことが好きな人にとってはその楽しい部分はまるっとAIに取られて、楽しくない部分だけが残るのかなあとは思っています。
そうなったときに仕事を変えるのか、生活のために働き続けるのか考える必要がありそうです。AIにもできないことは残るでしょうし、AIによって生まれる仕事の中に楽しいものがあるかもしれないのでそういったところでうまくポジションを取れると良いですね。
*1:AIが責任まで取れるということは、おそらくAIが作ったものは全て検証なしで問題なく受け入れられるという世の中になることだと思います。そんなことになったらすごいですね。
万博ついでに行った美術館博物館の備忘録 (万博の記録?)
万博と同時開催で各所の美術館博物館で特別展が開かれていて、万博ついでに行ってきたので備忘録です。
行った順で以下の通りです。
・大阪市立美術館「日本国宝展」
・国立民族学博物館「民具のミカタ博覧会」展、「点と線の美学 アラビア書道の軌跡」展
・奈良国立博物館「超 国宝」展
・法隆寺特別展「金堂古材と護り継ぐ寺宝~飛鳥から令和へ~」
・京都国立博物館「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」展
・京都国立近代美術館「〈若きポーランド〉-色彩と魂の詩うた 1890-1918」展
・京都市京セラ美術館「草間彌生 版画の世界―反復と増殖―」展、「モネ 睡蓮のとき」展
以下思いつくままに感想です。
○万博記念の展覧会
大阪市立美術館、奈良国立博物館、京都国立博物館の3つは万博開催記念名目の特別展でした。京都国立博物館の特別展は異文化交流がテーマで舶来品も多く国宝展とは銘打っていないですが、3つの国宝展が開かれていたといって良いと思います(以下言います)。
国宝展ですが、めちゃくちゃ混んでてすごかったです。すべて平日に行ったにも関わらず…。
まだ自分は仏像とかの良さがわかっておらず、もしかしたら理解できる機会になるかもと思うくらい良い展覧会だったのですが、あまりに人が多すぎてそこまでの境地に至れませんでした。ざんねん。
○法隆寺特別展
うってかわって、とても空いていてよかったのは法隆寺特別展になります。1周する間誰にも会わないほどの空きっぷりで、空間を独り占めできる喜びをかみしめていました。
○モネ展
国立西洋美術館でやっていた同展覧会も行っていたので、巡回展を複数の会場で見るのは初めての経験でした。
内容が良いのは言うまでもないのですが、最初の睡蓮以前の部分の展示が少ないことで結構印象が違いました。後期の抽象画寄りの作品は揃っていたので満足です。
一番好きな国立西洋美術館の欠損した<睡蓮、柳の繁栄>がなかったですが、あの作品はさすがに持ってこれないでしょうから仕方ないですね…。
国立西洋美術館では平日でも大行列だったショップもすんなり入れて良かったです。
○アラビア書道展
大学2年生以来10年くらいぶりにアラビア語の勉強を始めました。Duolingoで今のところ毎日続けられているのでどこまで続くのか楽しみです。
以上、完全に好き勝手書く備忘録でした。
イタリアパビリオンへ行く人へのおすすめ書籍(と感想) (万博の記録)
万博に行ったので感想を書いていきます。今回はイタリア館について。
幸いイタリア館の予約を取ることができました。にわか似非芸術ファンとしては嬉しい限りです。というわけでイタリア館の感想を書きます。
イタリア館はもう入れないだろうということで、堪能するために予習をしてから向かいました。以下2冊の本を読んでいきました。
カラヴァッジョの方は今回とは別の作品を重点的に説明する書籍ですが、カラヴァッジョがどういった画家なのかがわかる予習にぴったりの書籍でした。
ミケランジェロの方はレオナルド・ダ・ヴィンチについても比較のため記載があり、両者の対照的な面を際立たせながら進むので一石二鳥でした。
ファルネーゼのアトラスについての書籍は見つからなかったので、良いものを知っている方はぜひ教えて下さい。
加えて、YouTubeで解説動画を見ました。実際のところ書籍を読むのは大変だと思うので、動画を見ておけば良いと思います。
といった予習をしつつ、訪れてみての感想です。一番感動したのはカラヴァッジョのキリストの埋葬でした。宗教画は正直これまで全くピンと来ていなかったのですが、なるほどこれは生で見るだけの価値があるものだと思いました。
サイズがちょうど等身大ほどで、まさしく絵画の登場人物が目の前にいるかのような雰囲気でした。当時の世界を考えると、当時の絵画の基準から比べればずっと高い写実性も合わさってますます本当に目の前にいるような感覚を感じられたんだろうなあと考えていました。
一方で、本を読みつつ感じていたことなのですが、空間も含めて芸術作品なのだということを強く感じる機会でもありました。キリストの埋葬はその雰囲気に合った暗い部屋で照らされていてマッチはしていたのですが、本来であれば教会内に設置され光がうまいこと当たり、そこも含めて作品なんだろうと思うと完全な鑑賞体験ではなかったのかなあと惜しい気持ちになりました(現在は美術館所蔵のようなので本来カラヴァッジョが作成した当時の想定通りの展示は見られないのかもしれませんが)。他のカラヴァッジョ作品が今後日本に来るかもしれないですが、この経験をしてしまうと現地まで行くしかない!と思ってしまうかもしれません。にわか似非芸術ファンにはなかなかハードルが高いですね。
ファルネーゼのアトラス、ミケランジェロのキリストの復活については心行くまで見ることができました。キリストの復活は制作が打ち切られた原因である頬の線まで見ることができてよかったです。レオナルド・ダ・ヴィンチの肉筆画については一瞬写真を撮る程度の時間しか見れず、ほとんど見れなかったのが心残りです(ただ小さいので皆が見たいだけ見ると無限に終わらないので納得はしています)。
これほど大絶賛のイタリア館ですが、予約が取れないと数時間待ち、最大で6時間待ちとの噂も聞きます。
6時間も待つほどの価値があるのかというと、よほどの美術好きでなければ他を見た方がよいんじゃないか…というのが個人的な感想です。美術作品を見れるのは良いのですが、それは別に万博でやらなくてもいいんじゃないかと…。よほどの美術好きでなければアートに触れる体験は他の美術館博物館の大きめの展覧会に行って、最先端技術系のパビリオンに行く方が個人的にはおすすめです。
美術好きな人は頑張って6時間並んでください。それでは。
万博で最先端医療といのちの未来を感じる (万博の記録)
万博に行ってきたので感想を書いていきます。今回は最先端技術系のパビリオンについて。
なんとなく万博といえば色々な国のパビリオンを見るのがメインだろうと思っていて、予約も海外パビリオンにチャレンジしていたのであまり最先端技術系のパビリオンに注目していなかったのですが、行ってみるとこちらもかなり面白かったです。
自分が訪れた中で技術的に特に面白かったのは大阪ヘルスケアパビリオンの心筋シートでした。提供元企業のウェブサイトで動画が見られます。
平たいシートが動いているのですが、こちらは心筋細胞を培養して作ったシートとのことで、心筋細胞の自発的に拍動する性質を利用してシートが動いているようです。このシートを心臓に貼り付けることで心臓の働きを助けることができるようです。詳細はぜひ上記ウェブサイトでご覧ください。将来的にこんなことまでできるようになるのかと驚きでした。
「心筋シートが動いている」とそれだけかという気がしなくもないのですが、なんというか電気とかの外からの力ではなく自発的に拍動しているものをこの目で見ることができたのはとても印象的でした。ぜひ見てきてください。
もう一つ面白かったのは「いのちの未来」パビリオンです。パビリオン内にいくつか部屋があり、その部屋を順に回っていくことでストーリーを体験していきます。映像に加えてアンドロイドが配置されていてストーリーへの没入感が高められています。
ストーリーについていろいろ語りたいところなのですが、パビリオンがどこまでネタバレを良しとするのかがわからないので、公式ウェブサイトから引用しておくと
人間がアンドロイドと共存し、高度なテクノロジーを用いたさまざまなプロダクトを活用しながらいきいきと暮らす日々を、物語の中に入り込むことによって追体験
といった内容です。
SF好きならありきたりな内容かもですが、そうでもなければまさしく「いのちの未来」を考えるきっかけになるような良いストーリーだと思います。
これ以外にも技術系のパビリオンは色々あるのでもしかしたらもっと面白いものがあったのかもしれませんが、全体的にあまりにも人気過ぎてそうそう入れず…。また行く機会があれば入れなかった技術系パビリオンを訪れたいですね。
また、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に合うものが多いのも技術系パビリオンかなと思います。ぜひ行って未来社会を考えましょう。
万博で海外メシと未来メシを食べる (万博の記録)
万博に行った記録をテーマごとに書いていきます。今回は万博メシです。
万博で食べたいものは2種類あり、一つは海外のなかなか食べられないような食べ物、もう一つは未来を感じられるような食べ物です。最初はとにかく海外メシを狙っていたのですが、途中から未来メシも食べたいなあと思い探し始めました。
まずは自分が食べた海外メシについて。いろいろなものを食べられましたが、特に記憶に残ったのはラクダのミルク(アラブ首長国連邦館)とバオバブドリンク(アフリカンダイニングホール PANAF’)でしょうか。サーゴ(アラブ首長国連邦館)というスイーツも記憶に残ったものの一つで、スパイスの効いたタピオカプリンとのことなのですが、自分の口には全く合いませんでした。現地で食べられているものが自分の口に合わないというのもとても貴重な経験でした。
反省点?としては、「東京で食べられるんじゃないか」ということを考えてしまったことです。ラクダのミルクは国内ではそうそう飲めないもののようで良かったのですが、バオバブドリンクは通販でパウダーを買うことができそうでした(買うかといったら買わないのですが…)。美味しそうだけど国内で普通に食べられるかも…というものに飛びつけなかったのはもったいなかったです。気にせず食べたいものを食べるのが幸せになれる道だと思います。
もっと珍しい方向に振り切ったものがそこかしこにあるかと思っていたのですが、世の人はそんな面白いものばかり好まないようで、メジャーな美味しそうなものが多かったです。これはしっかり下調べをしていけばカバーできていたかもしれません。例えばレストランは回転が悪いのと並んでいたので行かなかったのですが、このレストランのこの料理は食べたい!と調べたうえで行くと珍しいものが食べられるのかもしれません。調べず一期一会も楽しいので難しいのですが…。
お酒についても主にビールやワインで面白いものは見つけられなかったです。これも調査不足の可能性があります。自分は見たい展示が残っているタイミングではアルコールを摂らないようにしていたのですが、夜は空くので各パビリオンに入りたく、パビリオンの入場を締め切るとたいていのお酒も販売終了しているのでほぼ飲めませんでした。難しい。
話は変わり、もう一方の未来メシについて。こちらはかなり難航しました。プラントベース、グルテンフリーのものが多かったですが、プラントベースは今やコンビニとかでもあるので別に良いかなと…。もしかしたらコンビニのものに比べてめちゃくちゃ美味しかったのかもしれませんが…。
最先端技術を使ってめちゃくちゃうめぇ肉を作りましたわ!をやってほしかったのですが、万博のテーマに沿わないので難しかったのでしょうね…。
そんな中でも万博テーマに合いつつ別の切り口ということで販売しており自分が食べたのがテラスニチレイの「凍ったまま食べられる今川焼(抹茶あずきあん)」でした。冷凍食品は長く持つのでフードロスを減らせてサステナブルということですね。通常発売している製品ではあるのですが技術枠として…。
技術寄りで調べて見つけたのは他には近大マグロとロボット調理系くらいでした。ただ、あまり国内の技術寄りパビリオンを調べられていないので、見落としている可能性も大いにあります。もし良いの見つけたら教えてください。
酒吞童子について何も知らなかったけどサントリー美術館「酒呑童子ビギンズ」展がとても良かった話
最近訪れた展覧会の中で特によかったなあと思ったので、おすすめがてら展覧会の概要まとめと感想をまとめてみます。会期は2025/6/15までなので残り2週間ほどしかないのですが…。
ちなみに酒吞童子についての事前の知識としては、行く途中に調べて知った、日本三大妖怪の一体とされることがあることと、国宝の日本刀「童子切安綱」は酒吞童子の首を切ったために童子切と呼ばれているらしいということだけでした。それくらいでも楽しめますというか、何も知らない人にも行ってほしくてこの記事を書いています。
公式サイト・詳細はこちら。
この展覧会は解体修理を終えたサントリー美術館所蔵「酒伝童子絵巻」(以下、「サントリー本」)がメインの展示となり、酒吞童子に関する様々な作品や資料を紹介する展覧会になります。
全3章構成で、第1章は酒吞童子の物語の説明です。ここで上・中・下巻からなるサントリー本がかなり広いスペースを使って展示されており、この絵巻の多くの部分を閲覧できます。絵巻とともに物語の説明が提示されているので、物語を知らない人も安心して楽しめます。
第2章は後世に付け加えられたという酒吞童子の誕生秘話に焦点を当て、その前日譚が紹介されていました。第1章で悪い鬼として描かれていた酒吞童子に実は悲しい過去が!となる構成でした。
第3章では酒吞童子絵巻が婚礼調度品として用いられていたことに注目し、若い女性が誘拐される物語がなぜ婚礼の場に相応しいとされていたのか、その背景に迫っていきます。
展覧会の概要としては、以上のような内容です。
自分が面白いと思ったポイントとしては、メインとなるサントリー本を主催館が所蔵し、修理を終えたばかりだからこそ、この作品で広いスペースを取り、この作品をメインに据えつつうまくストーリーを組み立てている点になります。
最近、国宝集めました!ドン!みたいな展覧会に行くことが多かったので(もちろんそれらも貴重だし面白いのですが)、それらとは違うベクトルでキュレーションの力を感じました。
文章にすると面白さが表現できてないですね。(失礼&恥ずかしながら)酒吞童子のことを全然知らなかった自分が面白い!と思えた展覧会だったというだけで十分かもしれません。
Azure OpenAIのモデル比較(2025/5現在)
こちらの記事の続きで、金額を見ていて気になったモデルの比較をしていきます。
GPT-4o-mini vs GPT-4.1-nano
こちらに比較がありました。
GPT-4o-miniに比べてGPT-4.1-nanoは高速・安価なものの多少性能は劣るようです。
一方でGPT-4.1-miniはGPT-4o-miniに比べて速度は多少遅いものの性能は高く、価格は3倍弱となります。速度があまり変わらずにずっと賢いのは良いものの、金額をどう見るかですね。
GPT-4.1-miniとGPT-4oを比べると同じ賢さでずっと安く早くなっているのでここの比較は良さそうですね。
o3 mini vs o4-mini、o1 vs o3
こちらにありました。
それぞれ正統進化モデルのようです。コストが上がっていないのは良いですね。
速度の比較がなさそうですが、推論モデルである以上そこまで速度は求めないためでしょうか。この比較が出てくるユースケースではそこまで速度を気にしないと思うので、新モデルを使えばよさそうです。

