電子書籍を積むコツ(電子書籍と値引きの話)

電子書籍推進派として前回のような記事も書いたのですが、そもそも電子書籍の利点について、1つ声高に主張しておかねばならない点があります。

 

それは、電子書籍は値引き販売ができるということです。

 

再販価格維持制度(以下再販制度)を知らないと、そんな特筆することなのか???という感じだと思うので、まずは再販制度の話から。知ってる人は飛ばしてください。

 

再販制度について

再販制度については、日本書籍出版協会のHPに詳しい説明があります。重要な部分だけ引用します。

著作物の再販制度(再販売価格維持制度)とは、出版社が書籍・雑誌の定価を決定し、小売書店等で定価販売ができる制度です。

大雑把に言うと、値段を維持することで販売者・購入者の利益を守るために新品の本は値引き販売しないよ!ということです。

一方で、電子書籍にはその再販制度が適用されません。公正取引委員会によると、以下の通りの理屈だそうです。

また,著作物再販適用除外制度は,独占禁止法の規定上,「物」を対象としています。一方,ネットワークを通じて配信される電子書籍は,「物」ではなく,情報として流通します。したがって,電子書籍は,著作物再販適用除外制度の対象とはなりません。

というわけで電子書籍は値引き販売がされているわけです。良かったですね。

 
電子書籍の値引きについて

電子書籍の値引きには大きく分けて2種類あります。1つは決まった書籍について値段が安くなるパターン、もう一つは値引きチケットが配られ、好きな書籍を安く買うことができるパターンです。

前者について、kindleであればこのページから検索することで値引き商品を調べることができます。また、後者について、kindleではあまりないのですが、他社では登録時にチケットがプレゼントされるキャンペーンをしていることがあるので調べてみてください。

値引き販売は、基本的には期間限定です(でないとただ紙より安く売ってるだけなので(そういう場合もあるのですが、それは実質的に定価が違うだけですね))。期間限定によるいつ安くなるかわからないから今のうちに買っておこう~という心理は、場所の制約がないことも相まって物理書籍以上に積ん読を促すはずです。

 

用法・用量を守ってより良い電子積ん読ライフをお過ごしください。